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Ver4.8リリースノート

Adaptive Vision Studio 4.8 リリースノート

2017年7月14日



内蔵および配布

・新規:弊社製品は、Microsoft Visual Studio 2010からMicrosoft Visual Studio 2015に移行しました。ユーザー設定のフィルターおよび作成したC++コードは2010以降のバージョンと互換性があります。

・変更:ATL(Adaptiveテンプレートライブラリ)ではなくSTL(標準テンプレートライブラリ)を使用するようになり、多数の非標準的なクラスおよび機能(例:atl::Set、atl::AutoPtr、atl::Sort)を削除することができました。以前は、一部のARMプラットフォームに標準のC++ライブラリを実装することが困難であったため、標準のC++要素を使用できませんでしたが、今後は標準のC++要素の使用を推奨します。

・新規:作成したC++コードでVisual Studio 2015に対してプロジェクトファイルとコード例を出力することができます。旧バージョンも使用可能ですが、デフォルトはバージョン2015です。

・改良:インストールパッケージが新しくなりました。



プログラムエディター、プレビュー、HMI

・新規:新たに2つのプログラム表示モードが追加されました:最小限表示モード(Minimal)および簡易表示モード(Simplified)。いずれの表示モードも、エンドユーザーが小さなプログラムも容易に扱えるようデザインされています。

・改良:アレイの整合性確認のエラーに対する静的プログラム解析が大幅に改善しました。誤警告(False warning)が大幅に減少します。

・改良:DPIディスプレイでの操作性向上として、アプリケーションにいくつか改良を加えました。

・新規:新しいボタン「Iterate Back」を使用して、プログラムを反復して戻すことができます。本機能は、ファイルから読み込んだ画像を処理する場合のみ有用で、カメラからロードした画像に対しては有用ではありません。

・新規:新しいHMIコントロール「View2DBox」と「View2DBox_PassFail」の2つを使用して、画像描出フィルターなしで検査結果を表示することができます。

・新規:形状オブジェクトの完全な配列が常にデータプレビューに表示されるようになりました。また、エレメント毎の表示も可能ですので、理解が容易にできるようになります。

・新規:新しい種別「StringLabel」には、文字列および場所が含まれます。OCRの結果を表示するのに有用です。

・改良:これまで、互換性のない要素を追加することでユーザーが意図せずデータプレビューを壊してしまう事象が多くみられました。本バージョン以降は、既存のプレビューを壊すことになる前に警告が表示されます。



プロパティウィンドウ

・新規:プロパティウィンドウのドロップダウンメニューから接続を作成することが可能になりました。

・新規:プロパティウィンドウに接続が表示されている時、その他のフィルターの出力、グローバルパラメータ、またはマクロフィルター入力を示すアイコンが追加されました。

・新規:「Value」欄のヘッダーの「電圧」シンボルが新しくなりました。本シンボルは、パラメータを変更した際フィルター処理を再度実行するかどうかによって変わります。

・新規:フィルターやポートパスの全記載内容は、構文を統合し、ユーザーが理解しやすいよう変更しました。

・新規:複数のHMIコントロールが選択できるようになり、合わせてプロパティウィンドウでプロパティを編集できるようになりました。



新規および改良フィルター

・新規:入力データがない場合にドメインエラーを起こす可能性のある頻用フィルターに、ヴァリアント「OrNil」を新規追加しました。これにより、例外をスローせずにNil値を返すようになります。適用となるフィルターには、 RegionMassCenter, PointsBoundingRectangle, GetMinimumElement等があります。

・新規:容易に画像のタイリングができるフィルターを複数新規追加しました:CreateImageTiles、CutImageIntoTilesおよびJoinImageTiles。

・新規:性能向上を目的として、画像をディスクに非同期的に保存可能にしました。末尾に「_Asynchronous」が付く新規フィルターをご確認下さい。

・新規:フィルター「SetImagePixels」が使用可能。単一ピクセルドットを迅速に描画します。

・改良:「RegionIntersection」フィルターが大幅にスピードアップしました。

・新規:フィルター「FindDisjointSets」が利用可能。Union-Find(素集合データ構造)アルゴリズムを実施します。

・新規:複数のユティリティフィルターを新規追加しました:TestFirstIteration、SwapObjects、GroupByCase、GetMultipleArrayElements



3D点群処理

・新規:点群処理の新しいデータ構成「Surface(表面)」が追加。Point3DGrid(2Dグリット上の3D点)より効率的ですが、X/Y軸方向に点間隔が均一に配列されます。

・新規:LMI社製デバイスに対する画像取得サポートを、Point3GridからSurfaceに変更しました。

・新規:汎用3Dフィルターがツールボックスに多数追加。

・新規:2D幾何学データ(例:スキャンパス)が背景表面のコンテクストと一緒に編集可能となりました(従来は背景画像と可能でした)。

・新規:3Dデータプレビューで、パス(2D)が見られるようになりました。

・新規:新しい1Dエッジ検出フィルターを追加しました。2Dにある画像ではなく3Dの表面で動作するものです。新しいフィルターは”3D”が名前につきます(例:ScanSingleEdge3D)。

・改良:点群の新規データプレビューが作成された際、回転の中心が点群の境界ボックスの中心に設定されます。



その他

・新規:ARMプラットフォームを有するLinux使用下でAdaptive Visionライブラリを使用したプログラム構築に関する新規記事が掲載されました。以下のリンクからご覧下さい。 http://docs.adaptive-vision.com/4.8/avl/getting_started/LibraryOnLinux.html

・改良:AVL.NET の機能参照が、AVL/C++と同じパラメータテーブルになりました。

・新規:PointGrey社のSDK(Spinnaker)に対応するようになりました。

・改良:NET社のICubeインターフェース対応が更新されました。

・新規:初めてブレークポイントを取り入れました。その結果、「Run Until Here」コマンドにより、特定の場所までプログラムの実行が可能になりました。

・改良:シリアルポートやTCP/IP等のすべての主要なI/Oツールが、ツールボックス内に格納されます。

・改良:GenICam/GenTL対応をバージョン1.5までグレードアップしました。



ディープラーニング

・新規:新規のフィルター:DeepLearning_ClassifyFeaturesが追加されました。ユーザー提供の20~50のサンプル画像上の特徴を学習し、入力画像を対象に同特徴を検出することが可能です。「教師あり学習」と言われる学習です。

・新規:新規のフィルター:DeepLearning_DetectAnomaliesが追加されました。ユーザー提供の20~50のサンプルを解析することで、正しいオブジェクトの形を学習し、入力画像を対象に逸脱を自動的に検出することが可能です。「教師なし学習」と言われる学習です。

・新規:学習およびディープラーニングモデルの実行は、CPUでもGPUでも可能です。

・新規:ユーザーは、簡単に使えるグラフィックインターフェースを使用して、教師あり学習のための学習データを準備しておくことが可能です。

・ディープラーニングは、有料機能です。価格の詳細については、販売代理店までお問合せ下さい。

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